新時代の“複合人材”
- 7月6日
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2000年代後半、
私(井之上:代表取締役社長)は中国・大連に住んでいました。
当時、よく使われていた言葉があります。
「複合人材」です。
当時の意味は、「日本語+IT」でした。
大連では、市内14大学のうち、12大学に日本語学科を設置。
毎年3000人の日本語人材を輩出すると掲げ、
日系企業誘致を積極的に行っていました。
実際、日本向けBPO、オフショア開発、コールセンターなど、
多くの産業が集積しました。
ただ、この人材の恩恵を最も受けたのは、
必ずしも日系企業だけではありませんでした。
欧米系企業を含む、グローバルBPOセンターも、
大連の“複合人材”を積極活用していました。
そして今、中国では、再び「複合人材」という言葉が、
さらに高度な形で生まれているように感じます。
今回、印象的だったのは、
・中国でAI人材不足500万人
・AI専攻学生は約4万人
・AI関連需要は前年比13%増
という数字です。
さらに浙江省慈溪市では、製造業DXが進み、
AI大模型アルゴリズムエンジニアに、
年収50万元(約1000万円超)、
博士後研究員ポストを提示する企業ま
で出てきています。
ただ、不足しているのは、単なるAI人材ではないと。
今、中国で求められているのは、
・AI+物流
・AI+教育
・AI+製造業
・AI+自動車
など、「AI+業界知識」を持つ新しい複合人材です。
これは、SDV化が進む自動車業界でも非常に近い。
単なるソフトウェア知識だけではなく、
・現場理解
・業界知識
・業務フロー
・データ理解
まで含めて、初めて価値になる。
2000年代の「日本語+IT」から、
2020年代は、「AI+業界知識」へ。
そして今、中国では、単にAIを導入する段階ではなく、
“AIを使いこなす人材育成”へ進み始めているように見えます。
一方で、日本企業は、
まだ「AIを導入するかどうか」を議論している場面も少なくない。
技術競争だけではなく、「人材育成競争」も、
既に始まっているのかもしれません。



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